初心者向け

初めての Grok Botマニュアル

Mac も Windows も必須ではない。スマホかタブレットがあれば使える。

インストールから最初の仕事・安全の作法まで。クラウドPCのスペック・アプリ・稼働サービス一覧つき。

2026-09-11 · 非公式の市民向け解説(公式 Docs / 公開情報 / 実機メモ)

初めての Grok Botマニュアル

初心者向け。スマホかタブレットがあれば始められる(PCは必須ではない)。インストールから最初の仕事・安全の作法まで、イチから書いている。
対象: これから Grok Bot を触る人 / 触り始めたばかりの人
版: 2026-09-11(公式 docs.x.ai / cursor.com / 公開情報+実機メモに基づく・改訂3)

公開ページ: https://grok-bot-manual.pages.dev/
生きているサイト一覧: https://links.wirelessml.workers.dev/


0. 30秒でわかる

いちばん伝えたいこと: Mac も Windows も必須ではない。スマホかタブレットがあれば使える。

仕事の本体はクラウド上のパソコンで進む。手元は iPhone / Android / iPad のアプリから依頼・確認・承認できる。ノートPCを閉じても(スマホを閉じても)クラウド側の作業は続く。

Grok Bot は、チャットするだけの AI ではない。
名前のついた相棒(Bot) が、クラウド上のパソコンを使って、ブラウザやファイルやターミナルで仕事を進める。

用語: アプリや Docs でいう Bot = サイドバーに並ぶ 1体の相棒(エージェント)のこと。

対応デバイス(強調)

手元 使える? メモ
iPhone iOS 18 以降
Android Android 9 以降
iPad 対応あり(公開告知あり)
Mac / Windows / Linux あると楽だが必須ではない

スマホ・タブレット向けの使い方の中心は 依頼・進捗確認・承認
ログインのテイクオーバーや「Teach a task」など一部はデスクトップの方が楽なことがある。それでも 始めるのに PC は要らない

公式の入口:
- 概要: https://docs.x.ai/grok-bot/overview
- 始め方: https://docs.x.ai/grok-bot/get-started
- 日常の使い方: https://cursor.com/docs/grok-bot/work
- ダウンロード: https://x.ai/bot


1. Grok と Grok Bot は別物

grok.com / X の Grok Grok Bot
何をするか 会話・回答 実作業まで進める相棒
パソコン ない クラウドの共有PC がある
続き チャット履歴中心 名前・記憶・ログインが残る
ログイン xAI / X など Cursor アカウント

「Grok に聞いた」と「Grok Bot に頼んだ」は別アプリの話だと思った方が早い。


2. 始める前に必要なもの

  1. 対象プランのいずれか
    SuperGrok Plus / Heavy、Cursor Pro+ / Ultra、Cursor Teams(Standard / Premium)など(最新は公式の Get started を確認)
  2. Grok Bot アプリ
  3. スマホ・タブレットだけでも可(iPhone: iOS 18+、Android: 9+、iPad 対応あり)
  4. デスクトップもある(macOS / Windows / Linux)が、必須ではない
  5. 最初に触らせたいアプリやサイト(なくても、PDFまとめだけで試せる)

注意:
- Grok Bot はクラウドにデータを置く。Cursor の Legacy Privacy Mode のままだと使えないことがある → Cursor のプライバシー設定を確認
- サインインは Cursor アカウント


3. インストールとサインイン(スマホでもPCでも)

3-1. 入れる

  1. https://x.ai/bot を開く(または App Store / Google Play で「Grok Bot」)
  2. スマホ・タブレットなら ストアから入れる
    PCなら 自分の OS 用をダウンロード
  3. Mac: Apple silicon / Intel を確認(「このMacについて」の Chip か Processor)
  4. Windows: x64 / Arm64
  5. Linux: .deb / .rpm / AppImage
  6. インストールして起動

3-2. サインイン

  1. 初回は Get started
    (すでに入っているなら Settings の Sign In with Cursor
  2. ブラウザで Cursor 認証を完了
  3. アプリに戻る

初回は Bot・共有パソコン・Routine の説明が出て、「どのツールを使うか」を聞かれる。
これは提案のための質問で、この時点ではツールはまだつながない。

裏ではクラウドPCの準備が進む。終わると Meet a future teammate(最初の相棒候補)が出る。

3-3. 設定の開き方(アプリ)

タブの例: General / Computer / Usage & Billing / Updates
※ 歯車アイコンや macOS「環境設定」メニューからではない。


4. 最初の Bot を作る

4-1. 作り方

  1. サイドバーの New、または Cmd+N(Windows は Ctrl+N
  2. Create new agent
  3. 候補から選ぶか、自分で作る
  4. 名前をタップ(または Bot actions → Edit Profile)で
    名前 / 肩書き / 説明 / アバター を整える

4-2. 良い説明の書き方

「なんでも屋」より、1つの仕事に寄せる。

例:

名前: 資料まとめ
仕事: ドキュメント要約
説明: 渡したPDFやメモを要約する。日付・決定・未解決を分け、出典(ページや見出し)を付ける。元ファイルは変更しない。外部送信しない。

説明に書くもの = ずっと守ってほしいルール
毎回のチャットに書くもの = 今日の作業指示

4-3. 何体作る?

仕事のゴール・使う道具・承認の厳しさ・定期実行が違うなら、別 Bot にする。
1体に全部詰め込むより、役割を分けた方が記憶もきれい。


5. 最初の依頼の型(これだけ覚えればOK)

強い依頼は次の5点を入れる。

  1. ゴール … 何が終わっていれば成功か
  2. 材料 … どのファイル・サイト・会話か
  3. やってはいけないこと … 送信・削除・公開・本番変更など
  4. 成果物 … 返す形(箇条書き、表、下書き、リンク付きメモ)
  5. 止まる場所 … どこで自分に確認するか

5分で試せる最初の課題(ログイン不要)

PDFやメモを添付して:

この文書を5行で要約して。
日付・決定事項・未解決の質問を別セクションに分けて。
それぞれページや見出しを引用して。
元ファイルは変更しないで。

次の一歩(サイトを見る)

アナリティクスを開いて、今週の新規ユーザー活性化を直近4週と比べて。
一番大きい段差を特定して、調査プランを短く書いて。
チャートへのリンクを付けて。
ダッシュボードは変更しないで。ログインが必要なら聞いて。


6. クラウドのパソコン(いちばん大事な考え方)

6-1. あなたの Bot たちは 同じ1台 を共有する

つまり:
ある Bot に入れたログインは、別の Bot からも使える と思え。

ユーザー同士(別人のアカウント)の間は隔離される。

6-2. パソコンを見る / 一時的に操作する

会話から Agent Computer を開くと、クリックや入力の様子が見える。
プレビューを閉じても、クラウド側の作業は続く。アプリを閉じても同様。

パスワード・パスキー・2FA・CAPTCHA・決済などは、Bot が あなたに操作を渡す

  1. Agent Computer を開く
  2. テイクオーバーで必要なところだけ自分で入力
  3. Bot に「続きをお願い」と返す

パスワードやワンタイムコードを普通のチャットに貼らない。
対応している場合は、マスクされた 秘密の入力欄 を使う。

6-3. プラグイン(コネクタ)

Gmail / Slack / Notion などは、サイトをクリックするより プラグイン の方が安定しやすい。

6-4. ファイル

共有ワークスペースはだいたい /workspace
大事な成果はここにフォルダ分けして残す。
一時フォルダや手インストールのソフトは、更新で消えることがある。

6-5. 自分のノートPCとは別

クラウドPC ≠ 目の前の Mac/Windows。
手元のマシンでコマンドを走らせるのは、別の「ローカル実行」ポリシー(都度承認など)で制御される。

6-6. 調子が悪いとき(軽い順)

  1. エラー画面から再試行 / 会話を開き直す
  2. アプリ再起動、Updates でアプリ更新
  3. Update Grok Bot's Computer(箱を新しい実体に。ファイルとログインは残す方針。入れたソフトは入れ直し)
  4. Reset は最終手段(未同期の作業が消えることがある)

Settings → Computer から。会話はクラウドPCの外にあるので、Reset しても会話自体は残る。

6-7. スペックの目安(実機メモ)

クラウドPCの中身はアカウントや時期で変わる。以下は ある実機(2026-09-11 時点) のスナップショット。

項目
OS Debian GNU/Linux 13 (trixie)、kernel 6.12.x、x86_64
CPU 8 コア(Intel Xeon 表記の仮想CPU)
メモリ 約 15 GiB(swap なし
ディスク 約 126 GB(使用例: 約 45% / 空き約 67 GB)
GPU なし(ブラウザはソフトウェア描画寄り)
デスクトップ XFCE 系コンポーネント+Chrome による GUI
ホスト名例 cursor(Tailscale 上では別 DNS 名が付くことあり)

読み方:
- 「15 GiB・swap なし」なので、重い GUI(複数ブラウザ・複数 AI デスクトップ)を重ねるとすぐ圧迫される
- Update Computer 後もスペック帯は近いことが多いが、保証された固定値ではない
- 自分の箱の現状は Bot に「CPU・メモリ・ディスク空きを報告して」と頼めばよい

6-8. 入っているアプリの分け方

大きく2層。

  1. ベース(イメージ側) … Chrome、XFCE 周辺、git / Python / Node、ffmpeg、SSH など
  2. 自分で入れたもの … Tailscale、各種 AI CLI、AppImage、追加のデスクトップアプリなど

Update Computer すると 手で入れたソフトは入れ直し になりやすい。ログインや /workspace のファイルは残る方針だが、依存は再インストール前提で考える。

消したもの(この実機・2026-09-11):
- ChatGPT デスクトップアプリ … 削除済み(再インストールしない)
- Claude デスクトップアプリ … 削除済み(ランチャー・自動起動・設定も片付け)。Claude Code CLI(claude)は残す

理由の要約: クラウドPCの RAM は限られる。会話用の巨大デスクトップは CLI やプラグインで足りることが多く、常駐させると他の作業を圧迫する。


6-9. 動いているサービス(概要)

クラウドPCでは次の2系統が同時に動いていることが多い。

  1. 基盤 … Bot 本体・画面(Xvfb / noVNC)・Chrome・内部 daemon(触らない)
  2. 自分の常駐 … 例: Tailscale、自前の Web(この実機では :8770 しぶ台帳、:8765 議論サイト)

詳細なポート表は 付録B-6。廃止したサービスを動かしっぱなしにすると RAM を食うだけなので、止めたら待ち受けも消えたか確認する。

7. 日常の使い方

7-1. メッセージでできること

添付の目安(デスクトップ):
- 1メッセージあたり最大 6
- 文書・画像・音声: 各 25 MB
- 動画: 200 MB

添付するときは「これは何で、どう使え」を一言添える。

7-2. グループチャット

複数 Bot で1つの成果を出すときに使う。
キックオフでは 段階ごとのオーナー を決める。

@調査 根拠付きで材料を集めて。
@執筆 下書きにして。
@レビュー 出典と照合してブロッカーだけ書いて。
公開はしないで。

7-3. レビューしやすい成果の頼み方

「いい感じに」より:

を分けてもらう。リンク・スクショ・時刻・短い作業ログがあると検証しやすい。


8. Skill と Routine(慣れてから)

順番が大事:

  1. 一回うまくやる
  2. 方法を Skill(手順の型) にする
  3. 安定したら Routine(いつ動かすか) にする

Skill

「このやり方を Skill にして」と頼む。
いつ使うか・必要な材料・手順・合格条件・承認が必要な操作を入れる。

デモから覚えさせる Teach a task もある(画面操作の録画。マイク音声は録らない。秘密はデモに出さない)。出てこない環境では、文章で Skill 化すればよい。

Routine

例: 平日 8:00 に Skill を実行し、会話に要約を投稿。顧客への連絡はしない。データが取れなければ古いデータで埋めず失敗を報告。

送る・買う・消す・公開・本番変更は、自動にせず 承認の後ろ に置く。


9. 安全の鉄則(最初からこれだけ)

  1. チャットにパスワード・OTP・APIキーを貼らない
  2. 送る / 買う / 消す / 公開 / 本番変更 は説明文で禁止し、やるときは承認
  3. 共有PCなので、入れたログインは他の自分の Bot も使える
  4. 外部リンクの行き先を見てからログインや承認する
  5. 大事な事実は「Botの記憶」より 元システム を正とする
  6. 長く触らないと Routine の継続確認が出ることがある。放置すると止まる場合がある

チーム・企業向けの管理・ネットワーク制限は公式の Teams / Security ページを見る。


10. よくあるつまずき

症状 まず疑うこと
始められない プラン対象外 / Legacy Privacy Mode
ログインできない Cursor 認証をブラウザで完了したか
サイトで止まる 2FA・CAPTCHA → Agent Computer でテイクオーバー
別 Bot が同じサイトに入れる 仕様(共有PC)。嫌ならそのログインを置かない
Routine が No runs yet まだ発火していない / タイムゾーン / 条件が狭い
パソコンが応答しない 再試行 → アプリ更新 → Update Computer
メモリがキツい 不要なデスクトップ常駐・廃止したサービスの残骸

11. チェックリスト(初日)


12. 次に読む公式


付録A. 依頼文テンプレ

やってほしいこと:
材料:
使ってよい場所:
やってはいけないこと:
返すもの(形式):
自分に確認するタイミング:
期限:

付録B. この家向けメモ(上級・任意)

初心者マニュアル本体ではない。すでに Grok CLI / Cursor / Tailscale も使っている人向け。
実測日: 2026-09-11 16:52 JST

B-1. 役割分担

詳細スケルトン: cli-bot-cursor-ops-skeleton.md

B-2. クラウドPC(box)スペック — 実測

項目 実測
OS Debian 13 (trixie) / Linux 6.12.94+ x86_64
CPU 8 コア
RAM 15 GiB(使用例 約 9 GiB / available 約 6 GiB)
Swap なし
ディスク 126 GB overlay(使用約 54 GB / 空き約 67 GB)
GPU なし
Tailscale 1.102.3(既定オン。hub として運用)

B-3. インストールアプリ一覧(実測)

ベース寄り(イメージ/システム)

名前 版・パスメモ
Google Chrome 151.0.7922.169(/opt/google/chrome
XFCE 周辺 xfce4-terminal / Thunar など
Node.js / npm v20.19.2 / 9.2.0
Python 3.13.5
Git 2.47.3
ffmpeg 7.1.5
OpenSSH client あり
Docker / cloudflared 未インストール

自分で入れた系(CLI・ランチャー)

名前 版(実測) メモ
Tailscale 1.102.3 常時接続
Grok CLI (grok) 1.0.29 コーディング主軸
Claude Code (claude) 2.1.268 CLIのみ(デスクトップは削除)
Codex CLI (codex) 0.154.0
Cursor Agent (agent / cursor-agent) 2026.09.10-fd3934a IDE本体は別
Antigravity / agy 1.2.0
Seek (seek) 2026.09.10
Kimi (kimi) 0.42.0
Herdr (herdr) 0.8.2
Lolipop (lolipop) 2.0.6
Orca AppImage(~/Applications/Orca.AppImage 並列セッション用

GUI / デスクトップ

名前 状態
Chrome(box用プロファイル) 利用中(Grok Bot 画面操作用)
Orca AppImage あり
Cursor デスクトップランチャー .desktop あり(IDEは環境による)
ChatGPT デスクトップ 削除済み
Claude デスクトップ 削除済み(CLIは残置)

B-4. 運用メモ(2026-09-11まわり)

B-6. box で動いているサービス一覧(実測)

実測: 2026-09-11 16:52 JST(ss / プロセス / cwd)。
「ベース」は Grok Bot のクラウドPC基盤。「ユーザー」はこの家で足したもの。

ユーザー寄りの常駐・待ち受け

名前 ポート 備考
Tailscale (tailscaled) UDP 41641 既定オン。IP 例 100.122.118.71 / ノード名 cursor-3。autostart: ~/.config/autostart/tailscale.desktop
しぶサブスク台帳 (sibu-os) TCP 8770 /workspace/sibu-os · uvicorn app:app --host 0.0.0.0 --port 8770 · HTTP 200
grok-debate(議論サイト) TCP 8765 /workspace/grok-debate · python3 server.py · HTTP 200(旧 topic-desk 系の議論UI)

※ topic-desk 用の cloudflared クイックトンネルは 停止済み:8445 も現時点では未待ち受け。

Grok Bot 基盤(触らない・消さない)

名前 ポート 備考
sand-host / host-main 1339 / 1340 ほか Bot ホスト本体
exec-daemon(複数) 1337/1338, 14002/13602, 14004/13604, 14005/13605 エージェントごとのシェル・computer-use
sand-window-router 1339 → 各 daemon 画面ルーティング
sand-supervisor / sand-web-bot-auth (内部) 監督・認証
Xvfb + x11vnc 5900/5902/5904/5905(localhost) 表示 :1 :2 :4 :5
websockify / noVNC 6080, 6081 Agent Computer プレビュー用
Chrome(box) CDP 9224, 9226(localhost) 画面操作用ブラウザ
pod-daemon ほか 26500 など 基盤プロセス(ユーザーアプリではない)

いま止めてある/載せないもの

名前 以前 状態
ChatGPT デスクトップ GUI 削除済み
Claude デスクトップ GUI 削除済み(claude CLI は残置)
opencodex :10100 停止・Unload
EmDash :4321 / :8444 停止
topic-desk cloudflared クイックトンネル 停止
hyogo-heli Pages 公開URL 廃止(ローカルソースは残す場合あり)

見方の注意

B-5. 依頼時の一言例

クラウドPCの CPU・メモリ・ディスク空きと、入っている AI CLI の版を表で出して。デスクトップ常駐は増やさないで。


付録C. 関連リンク


以上。困ったら「止めて」「今の作業ログを短く」「出典つきでやり直して」の3つでだいたい戻れる。